■1000!/10^250は整数であるか? (その46)

 連続するk個の自然数の積

  n(n−1)・・・(n−k+1)

がk!で割り切れることは

  n(n−1)・・・(n−k+1)/k!

が整数であることがいえればよいのであるが,

  n(n−1)・・・(n−k+1)/k!=nCk

すなわち,組み合わせの総数=整数であるから明らかであろう.

 (その44)(その45)は二項係数の整除性の問題ではあるが,以下の問題とは無関係のようだ.

===================================

[1]リュカ(1872年)

pを素数,0≦q<p,0≦r<pとする.

(pn+q,pk+r)=(n,k)(q,r) mod p

[2]ヤコブスタール(1952年)

pを素数,p≧5とする.

(pn+q,pk+r)−(n,k)=0 mod p^3

[3]クペルベルグ(1999年)

pを素数,(2p,p)=(2,1)=0 mod p^4とする

(pn,pk)=(n,k) mod p^4

[4]シュワルツ(1959年)

pを素数,p≧5とする.

(p^2,p)=(p,1)=0 mod p^5

[5]ツイーヴ(2000年)

pを素数,p≧5とする.

(np^m,kp^m)=(np^m-1,kp^m-1) mod p^3m

===================================