■日本の畳(その11)
日本の畳は,畳の角が交わって十字にならないように畳敷きします.この敷方は「祝儀敷き」と呼ばれます.縁起がよいかどうかは別にして,実際,1点に4枚の畳の角が集まるのは不安定な畳敷きであって,畳の敷き方から除外したいところです.
ところで,すべての畳敷き集合はヒッカーソンによって特徴づけられていて,対応する母関数はラスキーとウッドコックによって得られている.
Electronic J Combinatorics 16.1 (2009) #R126
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【1】畳敷きの母関数
Tm(z)=ΣT(m,n)z^n=
[1]m=0のとき,1
[2]m=1のとき,1/(1−z^2)
[3]m=2のとき,(1+z^2)1/(1−z−z^3)
[4]mは奇数で,3≦m≦nのとき,
(1+z^m-1+z^m+1)/(1−z^m-1−z^m+1)
[5]mは偶数で,4≦m≦nのとき,
(1+z)(1+z^m-2+z^m)/(1−z^m-1−z^m+1)
m\n 1 2 3 4 5 6 7 8
1 0 1 0 1 0 1 0 1
2 1 2 3 4 6 9 13 19
3 0 3 0 4 0 6 0 10
4 1 4 4 2 3 3 3 5
5 0 6 0 3 0 2 0 2
6 1 9 6 3 2 2 2 1
7 0 13 0 3 0 2 0 2
8 1 19 10 5 2 1 2 2
[1]4×7の部屋に14枚の畳を敷く場合,その敷き方の数は?
(1+z)(1+z^2+z^4)/(1−z^3−z^5)
計算は面倒であるが,表より3通り
[2]5×6の部屋に15枚の畳を敷く場合,その敷き方の数は?
(1+z^4+z^6)/(1−z^4−z^6)
計算は面倒であるが,表より2通り
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