■絶対値1の複素数と三角形(その7)

[1]n次方程式:λ^n+λ^n-1+・・・+λ+1=0

の解は,すべて複素数解で,

  |λi|=1

である.したがって,ポアンカレ方程式

 (1+x)=0

 (1+x)(1+x+x^2)=1+2x+2x^2+x^3=0

 (1+x)(1+x+x^2)(1+x+x^2+x^3)=1+3x+5x^2+6x^3+5x^4+3x^5+x^6=0

の解も,すべて複素数解で,

  |xi|=1

となる.

[2]n−2次方程式:Σ(n−ν)νλ^ν-1=0,ν=1〜n−1

n=3の場合→2λ+2=0

n=4の場合→3λ^2+4λ+3=0

n=5の場合→4λ^3+6λ^2+6λ+4=0

n=6の場合→5λ^4+8λ^3+9λ^2+8λ+5=0

の解も,(n=3の場合を除き)すべて複素数解で,|λi|=1である.

[3]簡単に予想がつくことは,λ^n+λ^n-1+・・・+λ+1=0であれ,

 Σ(n−ν)νλ^ν-1=0,ν=1〜n−1であれ,

モニックとした場合の係数の最大値が

  (λ+1)^n=λ^n+nλ^n-1+n(n−1)/2λ^n-2+・・・+nλ+1

になるのでは・・・ということである.すなわち,

  |an-1/an|<n

  |an-2/an|<n(n−1)/2

  |an-3/an|<n(n−1)(n−1)/6,・・・

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