■中央二項係数の逆数和(その3)
[2]Σ1/n(2n,n)=π√3/9
計算は省略するが,級数Σ1/n(2n,n)も超幾何級数であると同定される.
Σ1/n(2n,n)=1/2*2F1(1,1;3/2;1/4)
2F1(1/2,1/2;3/2;x^2)=arcsin(x)/x
であるが,
2F1(1,1;3/2;x^2)=arcsin(x)/x√(1-x^2)
で表されることがわかった.
1/2*arcsin(x)/x√(1-x^2)にx=1/2を代入することによって
Σ1/n(2n,n)=π√3/9
が得られる.
一方,交代級数
Σ(-1)^(n-1)/n(2n,n)
の場合は,
Σ(-1)^n/(n+1)(2(n+1),n+1)=1/2*2F1(1/2,1/2;3/2;-1/4)
2F1(1,1;3/2;-x^2)=arcsinh(x)/x√(1+x^2)
より,
Σ(-1)^(n-1)/n(2n,n)=2*arcsinh(1/2)/√5
となる.
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