■基本単体の二面角(その235)

 問題を整理.

[1]n+1次元内のn+1個の点が,それ自体n次元(以下)の線形集合を作るので,それぞれの距離を保って,n次元空間内のn+1点に移すことは可能である.しかしその具体的な変換行列を計算するのは大変である.

[2]像の方はn次元空間内の単体の座標が決まれば計算できる.n点をP0,P1,・・・,Pnとし,P0〜(P1,・・・,Pn)の高さh0は

  単体(P0P1・・・Pn)の体積をV,

  単体(P1・・・Pn)の面積をS

とすれば,h0=V/nS

 (n+1)×(n+1)行列に対して

  V=abs(det|Pi0,Pi1,・・・,Pin|)

[3]Sを各座標軸に射影して,S0,S1,・・・,Snとすれば,

  S^2=S1^2+・・・Sn^2  (n+1平方の定理)

  各SjはPi0,Pi1,・・・,PinのPij座標を除いたn×n小行列の行列式の絶対値として計算できる.

[4]頂点の座標でなく,辺の長さが与えられている場合は,3次元の六斜術の公式を一般化した行列式によって,単体の体積が計算できる.

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[雑感]V,Sを計算する手段はあるが,大変な式になる.

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