■ピタゴラス問題とフェルマー問題
ブールピタゴラス数問題の証明がみつかったというニュースが入った.
http://www.gizmodo.jp/2016/06/200tb.html
その証明は数学の問題としては史上最長で,データ量として200テラバイトもあるそうだ.
ここでは,ピタゴラス数に関連して,フェルマー問題を取り上げたい.
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ピタゴラス数は
3^2+4^2=5^2
5^2+12^2=13^2
133^2+156^6=205^2
など無限にある.ところが
x^3+y^3=z^3
となると
6^3+8^3=9^3−1
など,ニアミス解しかみつからない.
x^4+y^4=z^4
x^5+y^5=z^5
x^6+y^6=z^6
でも同様であったことから,一般に
x^n+y^n=z^n
には解がないはずであるとフェルマーは予想した.
しかし,まだ見つかってはいないが,みつかれば史上最大となるはずの解があるかもしれない.・・・ワイルズは
x^n+y^n=z^n
には解がないという130ページの論文を発表して,フェルマー問題にに終止符を打った.
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【1】フェルマー問題のニアミス解
3987^12+4635^12=4472^12
1782^12+1841^12=1922^12
はフェルマー問題の反例ではなく,ニアミス解である.
3987^12+4635^12=4472^12+ε
1782^12+1841^12=1922^12−ε
もっとも,後者の場合は計算してみるまでもなく,
偶数+奇数=偶数
であって,偽りの解であることはすぐにわかるが,・・・
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