■ソーセージ予想(その24)
[1]円の場合(n=3)
ソーセージ状:8+π=11.14
三角格子状 :6+π+√3=10.87
[2]円の場合(n=7)
ソーセージ状:24+π=27.141
三角格子状 :12+π+6√3=25.534
いずれも,凸包はソーセージ状>三角格子状であるが,円の代わりに球を使うと事情は全く異なってくる.
球を並べてその凸包の体積を最小にするためには,球の数が56個以下だとソーセージ状,57個だとそうではなく,最も丸っこい並べ方が最小になることが証明されている.
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4次元以上の空間になるとますます直観に反することが起こる.
[1]4次元空間では,(正確な数はわかっていないのであるが)少なくとも5万個以上まではソーセージ状,10万個以上ではソーセージ状ではない.
[2]5次元以上では球の個数がどんなに多くても,ソーセージ状配置のとき,凸包の体積が最小になると予想されている(トート,1975年).
[3]42次元以上ではトート予想が正しいことが証明された(ベトケ,ヘンク,ヴィリス,1998年).
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