■お見合い問題(その6)

 完全順列の数を与える一般公式は

  F(q)=q!Σ(−1)^k/k!

ですが,定義の仕方はいくつもあって,多分一番簡単なのは

  [n!/e+1/2]

です.実際に計算してみましょう.

F(5)=[5!/e+1/2]=[44.6455]=44

F(4)=[4!/e+1/2]=[9.32911]=9

F(3)=[3!/e+1/2]=[2.707281=2

F(2)=[2!/e+1/2]=[1.235761=1

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  [n!/e+1/2]の+1/2は必要ですが,実は+1/2である必要はありません.

  [n!/e+m],1/3≦m≦1/2

と表すことができるのです.

  [n!/e+m],1/3≦m≦1/2

と表すことができるのであれば,m=1/eとおくと

  1/3≦1/e≦1/2

ですから,

  n!/e+m=(n!+1)/e

となります.

  [n!/e+1/2]はn!/eの四捨五入

  [(n!+1)/e]は(n!+1)/eの切り捨てです.

後者の方が簡単で,覚えやすい公式だと思います.

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