■デルタ多面体の木工製作(その3)

 (その1)で行ったデルタ12面体の設計では,合同な4面体6個の組み合わせでデルタ12面体ができあがるように設計したつもりであった.いざ作ってみると,予想外のことが起こった.6個の表面は繋がるのだが,あいだに空洞ができてしまうのである.写真中央が第7の四面体である(6+1).

 第7の四面体で空洞を埋めると,デルタ12面体ができあがる.

 今回のコラムでは第7番目の四面体の計量を行ってみたい.短い辺(s)の長さを1とすると,長い辺(l)の長さは1.289179になる.また,6個の四面体は5s1lで構成されるが,第7の四面体は4s2lである.

 6個の四面体は長い辺に短い辺が,第7の四面体は長い辺に長い辺が対向して直交する四面体であるが,それぞれの二面角は,

             6個の四面体   第7の四面体

長い辺周りの二面角    81.6869      114.939

対向する辺周りの二面角  96.1984      114.939

その他の二面角      60.8716      44.6975

となる.

===================================