■立方数について(その2)
はすべての正の整数は4つの平方数の和として表すことができるだろうか.答えはyesである.
ラグランジュの4平方和定理によれば,すべての正の整数nは4つの平方和として表すことができる.
n=a^2+b^2+c^2+d^2
「任意の自然数は4つの平方数の和の形に表せる.」=「n=□+□+□+□」
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【1】ウェアリングの問題とヒルベルトの定理
1770年,ウェアリングは4平方和定理を拡張して,
「任意の整数はたかだか9個の3乗数の和として,あるいは19個の4乗数の和として表される」
ことを証明抜きで主張しました.これが,有名なウェアリングの問題です.
4^k(8n+7)の形の数は4個の2乗を必要とするのに対して,9個の3乗を必要とする数は,たった2つの場合だけが知られています.
23=2・2^3+7・1^3
239=2・4^3+4・3^3+3・1^3
ウェアリングの問題は,2次形式ではなく高次形式を扱っていて,多くの数学的思考を刺激しました.そして,1909年,ヒルベルトによって
「どの数もg個のk乗数の和で表される」
ことが肯定的に証明されています.
n=x1^k+・・・+xg^k
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【2】9三乗数定理,19四乗数定理,・・・
19四乗数定理:
「すべての正の整数は19個の4乗数の和で表される」
は1986年に証明されています.つまり,ウェアリングの問題も約200年かかって解決されたことになります.
なお,g乗数は平方数よりもずっとまばらにしか分布しませんから,以下,37個の5乗数の和,73個の6乗数の和,・・・と続きます.
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