■πの正規性(その1)

 円積問題(円の正方形化問題)に関連して,

[1]ランベルトはtanxの連分数展開により,πが無理数であることを示した(1761年).

[2]後に,ルジャンドルはπ^2の無理数性を示した.

[3]リンデマンはπが超越数であることを証明した(1882年).

[4]eの超越性を示したのはエルミートである.数であることを証明した(1882年).

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 ところで,2進数で表したlog2の値は,x0=0からスタートして,

  xn+1=2xn+1/n  (mod1)

という反復式で作っていくことができる.

 整数部分が除かれて,小数部分がが残るが,この式を使って出てきた数字が0から1の間に一様分布すれば,2進数で表したlog2は正規であると証明することができる.

 πについては

  xn+1=16xn+(120n^2−89n+16)/(512n^4−1024n^3+712n^2−206n+21)  (mod1)

が0から1の間に一様分布すれば,πは2進数で正規ということになる.

 eについてはこのような反復式は知られていない.

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