■太鼓の形は聞こえない(その37)

 3次元の場合,もとの立方体の1次元面は消えてそこには正三角形ができる.もとの立方体の2次元面は消えてそこには線分(低次元の半立方体)ができる.

 4次元の場合,

  (1,1,1,1)

  (1,1,−1,−1)

を結ぶ線分は,2次元面上にあることになるから,もとの超立方体の1次元面は消えてそこには正四面体ができる.もとの超立方体の2次元面は消えてそこには正三角形かできる.もとの超立方体の3次元面は消えてそこに線分(低次元の半立方体)ができる.

 (その36)より,もとの超立方体の頂点まわりのk次元面にn−k次半立方体ができることになる.

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 ところで,n立方体の頂点まわりの状況がどうなっているかというと

  (n,n−k)=(n,k)

個のPk(k次元面の中心)が取り囲んでいることになる.

  (n,n−k+1)=(n,k−1)

個のPk-1取り囲んでいることになる.

  (n,k−1)=k(n,k)/(n−k+1)

 なお,

  Σ(0,n)(n,k)=2^n

  Σ(0,n)k(n,k)=n2^n-1

であるから,

  Σ(1,n-1)(n,k)=2^n−2

  Σ(1,n-1)k(n,k)=n2^n-1−n

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