■乙部融朗の針金模型と通信理論(その6)

 多面体そのものを通信に役立てようと試みた.高次元準多面体のワイソフ記号(0/1)は多面体の遺伝子であって,そこには驚くほどたくさんの情報が詰め込まれていることがわかった.つまり,超圧縮データになっているのである.

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[1]ミンコフスキー結晶

[2]BCC結晶

[3]FCC結晶

[4]HCP結晶

は球充填のボロノイ領域として得られる空間充填多面体である.これを通信に応用することを考えたのであるが,空間充填多面体である必要もないのかもしれない.

 むしろ,E8格子やリーチ格子のような例外型でなく,どの次元にも普遍的に存在する無限系列であることのほうが,自然な枠組を与えてくれそうでもある.

 すなわち,3無限系列では3ビットシステムと1対1対応する3次元多面体,8ビットシステムと1対1対応する8次元多面体,24ビットシステムと1対1対応する24次元多面体などを普遍的に構成することができるのである.

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