■オイラーの素数生成式(その19)
n^2+n+kがn=0〜n−2のすべてに対して素数となるのは
k=2,3,5,11,17
に限られているのであるが,この問題ではそのことは仮定しておらず,一般的なkに対して,n^2+n+kが1〜m=[√(k/3)]のいずれかに対して非素数になることを証明せよという問題に,大きく様変わりしたことになる.
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2次方程式
x^2+x+k=0
の解は
x=1/2(−1±√1−4k)
である.
ラビノヴィッチの定理は
4k−1=7,11,19,43,67,163
すなわち,
「qが素数で,2,3,5,11,17,41に限る.」
fq(x)=x^2+x+q
というものである.
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より詳細にいうと,fq(x)が0≦x≦q−2なるすべてのxについて素数となることと虚2次体Q(√d)との関係が,ラビノヴィッチにより示されています(1912年).
[1]d=2,3(mod4)のとき
q=−d
fq(x)=x^2+q
[2]d=1(mod4)のとき
q=(1−d)/4
fq(x)=x^2+x+q
とおきます.
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