■高次元結晶と通信理論(その16)

[1]ミンコフスキー結晶

  (3,3}(111)

  (3,3,3}(1111)

  (3,3,3,3}(11111)

  (3,3,3,3,3}(111111)

 すなわち,正単体系の置換多面体で,ファセット数2(2^n−1)の結晶である.すなわち,2次元では6角形,3次元では切頂八面体,4次元では30胞体,5次元では62胞体となる.これらと同じfベクトルをもつ異なる多胞体は存在しない.

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[2]BCC結晶

  (3,4}(110)

  (3,3,4}(0100)

  (3,3,3,4}(01100)

  (3,3,3,3,4}(001000)

 すなわち,正軸体.立方体系の切頂多面体である.そのファセット数は2^n+2nになるが,3次元では切頂八面体となり[1]と一致,4次元では24胞体(正24胞体),5次元では42胞体となる.ただし,2次元では8角形ではなく4角形となる.3次元ではこれらと同じfベクトルをもつ異なる多胞体はあるが,4〜6次元では存在しない.

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 3次元では

  (3,3}(111)

  (3,4}(110)

は一致する.両者の頂点まわりに集まるk次元面数はそれぞれ

  1,3,3

である.

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