■高次元結晶と通信理論(その15)
準正多胞体(semi-regular polytope+quasi-regular polytope)は外接球をもつ.全頂点においてn−1次元接平面を引いて,その閉包をとると双対多胞体が構成される.
したがって,
準正多胞体の頂点→双対多胞体のファセット
準正多胞体のファセット→双対多胞体の頂点
に対応する.
ひとつの頂点のまわりに集まる
準正多胞体の辺→双対多胞体のファセットより1次元低い面
準正多胞体の面→双対多胞体のファセットより2次元低い面
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準正多胞体のn−2次元面→双対多胞体の辺
準正多胞体のファセット→双対多胞体の頂点
に相当する
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雪の定義を
[1]空間充填可能であること
[2]2胞角が120°であること
[3]ファセットが1種類であること
とすると,
[1]3次元の雪は六角形
[2]4次元の雪は菱形12面体
[3]5次元の雪は2種類あって
5次元の雪は24頂点,96辺,96面,96胞の多面体(ファセットは8面体)
5次元の雪は30頂点,70辺,60面,20胞の多面体(ファセットは6面体)
[4]6次元の雪も2種類あって
6次元の雪は42頂点,240辺,400面,240胞,40房の多面体(ファセットは12胞体)
6次元の雪は62頂点,180辺,210面,120胞,30房の多面体(ファセットは8胞体)
というわけである.
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知りたかったのは,双対多胞体の頂点まわりの集まるファセット数であるが,それに対応するのは準正多胞体のファセットまわりに集まる頂点数ということになる.
これは,すなわち,ファセットの頂点数なので,最大n種類あるファセットの頂点数を計算してみたのである.
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