■角柱と反角柱(その12)
3次元のねじれ立方体
v=24,e=60,f=38(三角形24+8,正方形6)
が,Tammesの問題
[Q]球面上に配置したn点の最小距離を最大にする多面体は何か?
のn=24の場合の解になっていることはよく知られている.
n=12までは解決済み,12<n<24は未解決だったと記憶しているが,・・・
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その4次元版が,アリシア胞=「ねじれ正24胞体」に相当する.アリシア胞は120個の正四面体と24個の正20面体を連結したものである.
正八面体の各辺を黄金分割した12点を取ると,それらは正20面体の頂点になる.この操作を4次元正24胞体(f=(24,96,96,24)の各胞をなす正八面体に施すと,24個の正20面体と120個(24+96)の正四面体に囲まれた「準正多胞体」ができる.この図形を「ねじれ正24胞体」と呼ぶことにする.
v=96
e=432
f=480(正三角形480)
c=144(正20面体24=3×8,四面体120=96+24)
v−e+f−c=0
正三角形480枚のうち,96枚ずつが正20面体同士,正四面体同士の境,288枚が正20面体と正四面体の境.
辺432本のうち,288本は2つの正20面体とひとつの正四面体で囲まれ,144本がひとつの正20面体と3の正四面体で囲まれている.
各々の頂点は5個の正四面体と3個の正20面体に属する.したがって,頂点図形は5個の三角形と3個の五角形からなる.
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