■素数と無限級数(その4)

 有名な素数定理(PT)は,漸近分布の形で

  π(x)〜x/logx

と表すことができます.

 素数は無限個存在し,そして等差数列{a+kn}にも素数は無限に含まれるのですが,素数pでa+knの形のものの分布問題がディリクレの算術級数定理です.

  π(x;a,n)〜C・x/logx   C=1/φ(n)

 算術級数定理は素数定理の変形版であり,たとえば,1の位が3であるような素数(10で割って3余る素数),下2桁が33であるような素数(100で割って33余る素数)が無限個あるという内容です.

  φ(3)=2,φ(11)=10

  φ(33)=φ(3)φ(11)=20

1の位が3であるような素数(10で割って3余る素数)〜1/2・x/logx

下2桁が33であるような素数(100で割って33余る素数)〜1/20・x/logx

  φ(1)=1,φ(2)=1,φ(3)=2,φ(4)=2,φ(5)=4,φ(6)=2,・・・

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