■n次元平行多面体数(その92)

[Q]正多角形面をもつ三角錐と四角錐の2つの角錐がある.これらの角錐の正三角形面同士を貼り合わせると何面体ができるか?

という有名な(悪名高き)幾何学問題がある.

[Q]の答えは4+5−2=7面ではない.この問題では2つの菱形共面を生じるため,7−2=5面というのが正解である.

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 正四面体2個と正八面体1個を貼り合わせると平行六面体ができる.これは建築学ではオクテット・トラスト呼ばれる単位胞であって,正三角形2枚が菱形共面を生じるため,6面体になる.

 また,正四面体4個と正八面体1個を貼り合わせると1辺の長さが2倍の正四面体ができる.これによって,2つの正三角形が折れ曲がらずに,同一平面上に存在してひとつの菱形となることが明らかになった.

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