■とある学会にて

 本日,数教協・みちのく大会にて講演.野崎先生,岩手の宮本夫人,福島の森先生,五輪先生とは初めてお会いすることができた.

 多面体の元素定理は3次元までしか扱わなかったので,すんなり理解してもらえたと思うが,多面体のDNAは元々が高次元図形から始まって,3次元図形に下ろしてきた話なので予想通り難航.

 導入はシュレーフリ記号からはいるべきであるが,そこを端折っていきなりワイソフ記号の応用へ突入,高次元結晶解析へと移っていった.

 3次元図形からのアナロジーで考えてもらいたい部分,たとえば,

[1]4次元立方体の頂点周りを規則して24胞体を作る.(浅く切頂,辺の中点を通るように切頂)

[2]4次元正軸体の頂点周りを規則して24胞体を作る.(浅く切頂,辺の中点を通るように切頂すると,正24胞体ができる)

[3]4次元正24胞体の頂点周りを規則して48胞体を作る.(浅く切頂,辺の中点を通るように切頂)

[4]4次元正120胞体(正600胞体)の頂点周りを規則して720胞体を作る.(浅く切頂,辺の中点を通るように切頂)

をイメージすることは難しいかもしれないが,切頂・切稜操作が基本になっていることはわかるはずである.

 これらを,ワイソフ記号で

[1]{433}(1100),{433}(0100)

[2]{334}(1100),(334}(0100)={343}(1000)

[3]{343}(1100),(343}(0100)

[4]{533}(1100),(533}(0100)

   {335}(1100),(335}(0100)

で表しているだけのことなのである.

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