■黄金比の眠るほこら(その27)
[参]五輪教一「黄金比の眠るほこら」,日本評論社
には「起きあがり小法師の定理」など和算特有の図形が掲げられているが,同書で紹介された「御粥の定理」の本質は,著者が見抜いているように,直交する十字弦で分割された4つのコンパートメント,さらに,円と弦との4交点を繋いだ四角形にある.(最終的には,非直交弦の場合にも拡張される.)
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[1]三角形の内接円の半径をr,外接円の半径をRとすると,
r/R=4sinA/2・sinB/2・sinC/2≦1/2
[2]三角形が二等辺三角形のとき,4つのコンパートメントのうち,頂点側に位置するコンパートメントに内接する円の半径は,内接円の半径rに等しい.
[3]三角形が二等辺三角形でないとき,4つのコンパートメントのうち,頂点側に位置する2コンパートメントに内接する円の半径r1,r2と内接円の半径rの関係は,
r1+r2=2r
[4]三角形が二等辺三角形でないとき,4つのコンパートメントのうち,頂点側に位置する2コンパートメントに内接する円の半径r1,r2と内接円の半径raの関係は,
r1+r2=2ra
底辺と反対側の2コンパートメンも考えると
r3+r4=2rb
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