■黄金比の眠るほこら(その18)

  [参]五輪教一「黄金比の眠るほこら」,日本評論社

に,シュタイナーの定理の紹介がある.

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【1】シュタイナーの定理

 小円を大円の内部におき,この2つの円の中間に次々に接する円列を作る.たいていの場合,最後の円は重なってしまい,この円列は互いに接する円環をなさない.しかしときとして完全な円環をなす場合がある.このとき,最初の円をどこに選ぼうとも完全な円環をなす.(1周して鎖がうまく閉じないときでも,何周か回った後に閉じることもある.)

 円鎖の性質

[1]鎖を構成する円の中心はすべてひとつの楕円上にある.

[2]円鎖をなしている円のうち,隣接する円の共通接線はすべて1点で交わる.

[3]円鎖をなしている円のそれぞれに関して,最初の2円と接する2点を結んで得られる直線はすべて1点で交わる.

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