■黄金比の眠るほこら(その1)
下図において,中三角形の辺の長さと小三角形の辺の長さの比は黄金分割になっている.
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半径1の単位円に内接する正三角形を考える.
A(0,1)
B(√3/2,−1/2)
C(−√3/2,−1/2)
AB,ACの中点
M(√3/4,1/4)
N(−√3/4,1/4)
を通る直線:y=1/4と単位円との交点は
(1/4)^2+x^2=1→L(√15/4,1/4)
MN=√3/2
LN=(√3+√15)/4
したがって,LN/MN=(1+√5)/2=φ
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[参]五輪教一「黄金比の眠るほこら」,日本評論社
は,1999年,福島県二本松市の愛宕神社で上の図が描かれた算額(佐久間讃)が発見されたという「事件」から始まる.上図は1980年,オードムが考案した黄金分割法であるからだ.
これほどシンプルな作図法が西洋においても20世紀末まで発見されなかったのに対し,それより80年も前に日本で発見されていたのは信じがたい事件であろう.これから何回かにわたって
[参]五輪教一「黄金比の眠るほこら」,日本評論社
をレポートするつもりだ.
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