■n次元平行多面体数(その46)

 3次元と4次元でワイソフ多面体が重複するのは

  2(n+1)=2^n  (n=3)

  2^n+2n=24   (n=4)

が成り立つからである.

 正単体から得られるワイソフ多面体の面数が最大となるのは2(2^n−1)

 正軸体,立方体から得られるワイソフ多面体の面数が最小となるのは2^n+2n

であるから,すべての多面体が重複しないための条件は

 2(2^n−1)<2^n+2n

であるが

 2^n<2(n+1)

となって,数字上重複する可能性は残されているが,それらの対称性の違いを考えれば,3−4次元を除き重複する可能性はない.実際,そのようなワイソフ多面体は知られていないのである.

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