■正方形の面積を等分する(その4)

 正方形の面積を3等分することを考える.(その3)で示したように,一般に多角形を等分する最短の仕切り線は,円弧と直線から構成され,円弧と多角形の辺は直交,内部の分岐は120°をなす三叉路を形成するという.

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 この方針にしたがって,(−c,0)を中心とする12分円を描き,2つの円弧の交点と辺の中点を線分で結ぶことを考える.円弧と線分の交点を(x,1/2)とすると

  tan30°=1/2(c+x)=1/√3

  c=√3/2−x

  (c+x)^2+(1/2)^2=3/4+1/4=1

  r=1

  π/12・r^2−1/2√3・c^2+1/2√3・x^2=1/3

  π/12−x/2−√3/8=1/3

  x=0.576081・・・

したがって,円弧の長さの合計は

  πr/3=1.0472・・・

線分の長さは

  x

であるから,仕切り線の合計は

  πr/3+x=1.62328・・・

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