■n次元平行多面体数(その8)
n^2!でなく,(n(n−1)/2}!を計算してみると,
n=3→3!=6
n=4→6!=720
n=5→10!=3628800
かなり適当な(その7)の方法を精緻化することができれば,よりよい評価に繋がる可能性がある.ボロノイベクトルが鍵になると思われるのであるが・・・.
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【1】3次元格子のボロノイ細胞
ディリクレ領域の概念は3次元にも一般化できる.2次元ディリクレ領域は5種類だったが,3次元格子には1848年にブラーベが発見した14種類あり,そして,これから決まる本質的なディリクレ領域は,ロシアの結晶学者フェドロフの見つけた5種類の平行多面体−−立方体,6角柱,菱形12面体,長菱形12面体(6角形4枚と菱形8枚の2種類で作る12面体),切頂8面体−−しかない.
ついでにいうと,4次元格子のボロノイ細胞は2次元の六角形や3次元の切頂8面体にあたる素の形が3つあるため52種類へと急増する.5次元格子では素の形だけで222種類,その辺を点に縮めると膨大な数になる.また,ボロノイ細胞の面の数fは原始的な格子に対するものが最大で,2(2^n−1)個である.
n=2 → f=6
n=3 → f=14
n=4 → f=30
n=5 → f=62
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