■素数定理とエラトステネスのふるい(その35)

[1]メルセンヌ数

 a^n−1が素数ならば,a=2かつnも素数である.

(証)

  a^n−1=(a−1)(a^n-1+a^n-2+・・・+a+1)

したがって,a=2でなければならない.また,n=klならば

  2^kl−1=(2^k)^l−1=(2^k−1)((2^k)^l-1+(2^k)^l-2+・・・+2^k+1)

よりnは素数でなければならない.

[2]フェルマー数

 2^n+1が素数ならば,n=2^mである.

(証)

 n≠2^mと仮定するとnの因数のひとつは奇数であり,n=kl(lは奇数)と表される.

  2^kl+1=(2^k)^;+1=(2^k+1)((2^k)^l-1−(2^k)^l-2+・・・−2^k+1)

は素数ではあり得ない.したがって,nの素因数は2だけである.

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