■素数定理とエラトステネスのふるい(その22)

 (その8)〜(その10)を補足しておきます.

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 古代ギリシャ人はn=2,3,5,7,(13)のとき,2^n−1が素数になることを知っていました.n=11の場合,素数でないこと

  2^11−1=2047=23・89

を発見したのは,ドイツの数学者レギウスでした(1536年).

 その後,メルセンヌ素数にn=17,19,31が追加されましたが,フェルマーは

  2^23−1=8388607=47・178481

  2^37−1=137438953471=223・61631877

を発見しています.

 メルセンヌ自身はメルセンヌ素数にn=117を追加しましたが,n=87と107が抜けていました.

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 一方,フェルマー数:Fn=2^2^n+1について,フェルマーはF0〜F6は素数であり,Fnはすべて素数になると予想しましたが,F0〜F4だけが素数で,1732年,オイラーが以下の因数分解を示しています.

  F5=2^32+1=4294967297=641・6700417

このようにして,現在,F5〜F32は合成数であることがわかっています.

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