■完全グラフと同色の三角形(その21)
[1]三角形分割されたどの平面グラフも次数が3か4か5の頂点をもつ.この性質はケンペの4色問題の証明(?)に用いられた.
[2]標数cの面の彩色数は
H(c)=[(7+(49−24c)^1/2)/2]
以下であることを1890年にヒーウッドが証明した.
[3]球面はc=2なので,H(c)=4となるが,球面の場合は偶然の一致である.ヒーウッドの公式がもし成り立っていたら,4色問題はそれで解決だったのだが・・・
[4]リンゲルとヤングは,クラインの壷を除き,
H(c)=[(7+(49−24c)^1/2)/2]
が正しいことを証明した.クラインの壷ではH(c)=7となるが,実際の彩色数は6である.
[5]4色定理(球面および平面の彩色数は4である)は,1976年に,アペル,ハーケン,コッホがコンピュータを使って証明した.
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