■フィボナッチの等式(その3)
フィボナッチの等式としてよく知られている恒等式
(a^2+b^2)(c^2+d^2)
=(ac−bd)^2+(ad+bc)^2
=(ac+bd)^2+(ad−bc)^2
は簡単に確認できます.この公式は2つの整数がともに平方数の和の形をしているなら,その2数の積も平方数で表されることを示していて,複素数と2平方和問題との関連を示しています.
10^2+11^2=5^2+14^2
50=1^2+7^2=5^2+5^2
65=8^2+1^2=4^2+7^2
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1105=5・13・17
についても考えてみたい.
これは4n+1型素数のはじめの3素数の積である.特別な素数である2を除外して,素数は4で割ると余りが1になるもの(5,13,17,29,37,41,・・・)と3になるもの(3,7,11,19,23,31,・・・)の2種類に分けられます.このうち,4n+1の形の素数は2つの整数の平方の和として表されます.たとえば,
5=1^2+2^2,
13=2^2+3^2,
17=1^2+4^2,
29=2^2+5^2
しかし,4n+3の形の素数は1つもこのようには表せないのです.
また,フィボナッチの等式としてよく知られている恒等式
(a^2+b^2)(c^2+d^2)
=(ac−bd)^2+(ad+bc)^2
=(ac+bd)^2+(ad−bc)^2
は簡単に確認できます.この公式は2つの整数がともに平方数の和の形をしているなら,その2数の積も2通りの平方数で表されることを示していて,複素数と2平方和問題との関連を示しています.
このことから,1105は2つの平方数の和で4通りに表せることになる.
1105=(a^2+b^2)(c^2+d^2)(e^2+f^2)
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