■1ではじまる数が多いのはなぜか(その3)
2のベキ乗2^nを順に並べてそれぞれの最大桁の数を取り出すと
2,4,8,16,32,64,128,256,512,1024,2048,・・・
→2,4,8,1,3,6,1,2,5,1,2,・・・
となっているのですが,倍にした数が9で始まるためには,その前の数字が45−49で始まっていなければなりません.それに対して,5−9で始まる数はどれも倍にすると1で始まる数になります.
3のベキ乗3^nを順に並べてそれぞれの最大桁の数を取り出すと
3,9,27,81,243,729,2187,6561,19683,・・・
→3,9,2,8,2,7,2,6,1,・・・
となっているのですが,3倍にした数が9で始まるためには,その前の数字が30−33で始まっていなければなりません.それに対して,4−6で始まる数はどれも3倍にすると1で始まる数になります.
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2と3を交互にかけて得られる数列も同じ理由でベンフォードの法則に従います.
また,前2項の和になっているフィボナッチ数列もベンフォードの法則に従います.たとえば,1000項までの最高位の数もこの法則に従っていることがわかります.
数 1 2 3 4 5 6 7 8 9
頻度 301 177 177 96 80 67 56 53 45
フィボナッチ(Fibonacci)数列は,項比が黄金比に近づくという性質がなかに隠されている慨指数関数的増加数列なのですが,黄金比がギリシア文字のφで表されることから,phi-bonacci数列と呼ぶ人さえいます.
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