■メビウスのふるい(その2)
メビウスのかけ算はどんな数にも使えて,(−a,a^2)と(b,b^2)を結ぶと(0,ab)で交わる.
y切片をy0とすると
y=(b^2−a^2)/(b+a)・x+y0
y=(b−a)・x+y0
この直線が(−a,a^2)を通るから
a^2=−a(b−a)+y0 → y0=ab
一方,エラトステネスのふるいとは,素数が見つかれば,その倍数を消していくという作業を繰り返すものである.
最初の素数2に対して,残りの偶数をすべて消す.2番目の素数3に対して,3以外の3の倍数をすべて消す.3番目の素数5に対して,5以外の5の倍数をすべて消す.以下同様に続ける.
そして,n以下の素数をふるい分けるためには,√n以下の素数の倍数を消していけばよい.
エラトステネスのふるいに対して,メビウスのふるいは幾何学的なふるいになっているというわけである.
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