■置換多面体の空間充填性(その403)

 (その394)−(その402)より,もっと本質的な問題を考えてみたい.(その381)で予告した以下の問題である.・・・「いまある局所ワイソフ幾何学では,例えば多角形については「形状は問わないが何らかの多角形を合算して何枚」という数え方である.将来的には「正方形が何枚,6角形が何枚」といったように形状を区別して数える幾何学も確立させたいと考えている.」

 局所ワイソフ幾何学によって,頂点に集まる2次元面の合計数はわかっている.また,そこに集まるのは3角形(6角形),4角形(8角形),5角形(10角形)なので,合計数を分配しなければならないが,明らかに方程式の数が足りない.

 そこで,この問題もn−1次元までの下層構造が既知であるとして,漸化式で求められるだろうか?

 とはいっても,まだデータがないので,低次元の場合から考察したい.まず,3次元の正単体と正軸体の場合から.

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[1]{3,4}(100)

  {4}(00)×()0個→局所は(1,0,0),1個と数えることにする

  {}(0)×{}(1)0個→局所は(1,0,0),4個と数えることにする

  ()×{3}(10)4個→局所は(1,0,0)

0,4

0,0,4→{4,4}  (OK)

 これらから正三角形4の情報を得ることができる.

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[2]{3,3}(100)

正単体系では

  {3}(00)×()0個→局所は(1,0,0),1個と数えることにする

  {}(0)×{}(1)0個→局所は(1,0,0),3個と数えることにする

  ()×{3}(10)3個→局所は(1,0,0)

0,3

0,0,3→{3,3}  (OK)

 これらから正三角形3の情報を得ることができる.

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[まとめ]これまでの方法と勝手が違うようだ.

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