■4次元の雪,5次元の雪,6次元の雪,・・・(その34)
[4]組み合わせ位相幾何学的な方法(topologocal-combinatorial manner)+α(genetic manner)
を補足しておきたい.
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高次元の多面体の研究では,3次元の場合のように純粋に組み合わせ位相幾何学の範囲内で可能であるのかどうか,私は知らない.たとえば,グラフ理論の立場からの研究とか何か,+αが必要と思われる.
私が+αを思うついたのは,普段から遺伝子を扱っているからという理由ばかりではない.
ワイソフ構成は単なる指標(識別番号)として考えられていたのであるが,石井源久先生の京大学位論文のなかではワイソフ構成それ自身が「数値」となるように巧妙に扱われている.彼の論文のオリジナリティを感じさせる最大のポイントである.
もし,それを多面体の遺伝子として扱うことができれば,間違いなく多面体の解析が進展すると考えたことが+αのアイデアの核心的な部分なのである.
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