■ガウスの問題とデーンの定理(その5)
δ4=arccos(1/3)
δ12=arccos(−√5/5)
δ20=arccos(−√5/3)
m1δ4+m2δ12+m3δ20=nπ
が(デーン不変量の意味で)線型独立であることは決して自明のことではない.
たとえば,4次元正多胞体の例でも,
δ5=arccos(1/4)
δ600=arccos(−(1+3√5)/8)
3δ5+3δ600=4π
となるからである.
したがって,
δ4=arccos(1/3)
δ12=arccos(−√5/5)
δ20=arccos(−√5/3)
が線型独立であることを証明しないで,正多面体の元素数は≧4であることを主張するのはキモの部分を欠いた不完全な証明ということになる.
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