■ガウスの問題とデーンの定理(その2)

【1】正多面体の元素定理(2009年)

  δ4=arccos(1/3)

  δ8=arccos(−1/3)

  δ12=arccos(−√5/5)

  δ20=arccos(−√5/3)

より,

  z=exp(iδ),z=i

  z4=1/3+i√8/3

  z6=−1/3+i√8/3

  z12=−√5/5+i√20/5

  z20=−√5/3+i2/3

  m1δ4+m2δ12+m3δ20=Arg(z4^m1z12^m2z20^m3)≠nπ

これはデーンの定理(1901年)の一般化に他ならない.

  z4^m1z12^m2z20^m3=(a1z4+b1)(a2z12+b2)(a3z20+b3)

=<Re>+i<Im>

 整理すると

  <Im>=A+B√2+C√5+D√10≠0

より,正多面体の元素数は≧4であることが示せる.

 複素数はマストアイテムであるが,これくらいの証明であれば誰でも追いかけ,それがきちんとしていることをみることができるだろう.

===================================