■置換多面体の空間充填性(その331)

 大域幾何学では低次の準正多面体のfベクトルを既知として,包除原理から高次の準正多面体のfベクトルを求めた.したがって,最も素朴な発想は,局所幾何学でも低次の準正多面体の頂点周りに集まるfベクトルを既知として,包除原理から高次の準正多面体の頂点周りに集まるfベクトルを求めることであろう.

 しかし,この方法がうまく機能するとは思えない.

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 {3,4}(110)の場合,

  {4}(10)

  {3}(11)

を考えることになる.それぞれのfベクトル(紛らわしいのでhベクトルとする)は

  (1,2,1)

  (1,2,1)

である.

 大域幾何学的には,

  1 0 0 0    1

  2 1 0 0    4

  1 2 1 0    4

  0 1 0 1    1

を考えることになるが,これから(1,3,3)を求める方法が浮かばないからである.

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