■置換多面体の空間充填性(その330)

 n単体と線分との直積であれば,n単体柱であるから

  Nk^(n+1)=2Nk^(n)+Nk-1^(n)

  Nk^(n)=n+1Ck+1

が成立する.

 m単体との直積であれば,

  Nk^(n+1)=(m+1)Nk^(n)+Σ(1,m)m+1Cj+1Nk-j^(n)

と考えるのが,自然な発想と思われる.

 まとめて,

  Nk^(n+1)=Σ(0,m)m+1Cj+1Nk-j^(n)

と書くこともできる.

 m=1(1次元単体)すなわち線分の場合は

  Nk^(n+1)=2Nk^(n)+Nk-1^(n-1)

となる.

[1]Nk^(n+1)=Σ(0,k)m+1Cj+1Nk-j^(n)

[2]Nk^(m+1)=Σ(0,k)n+1Cj+1Nk-j^(m)

は等しい.

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[1]正単体:Nk^(n)=(n+1,k+1)

[2]立方体:Nk^(n)=2^(n-k)(n,k)

[3]正軸体:Nk^(n)=2^(k+1)(n,k+1)

に対して

[1]Nk^(n+1)=Σ(0,k)Nj^(m)Nk-j^(n)

[2]Nk^(m+1)=Σ(0,k)Nj^(n)Nk-j^(m)

は等しい.

 一般に,n≧mとして,

[1]Hk^(n+1)=Σ(0,k)Fj^(m)Gk-j^(n)

[2]Hk^(m+1)=Σ(0,k)Fj^(n)Gk-j^(m)

は等しいのである.

 したがって,以下の言明「切頂切稜型は「柱」ができるので,直積(ミンコフスキー和)で表すことができたが,切頂型は「錐」となるので直積とはならないという大きな違いが見られる.」は誤りと思われる.

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