■置換多面体の空間充填性(その320)

 準正多面体では頂点回りは一様であるが,(一般に)辺回りは一様ではない.そのため

  fn-1=f0Σ(x/a)

は成り立つが,

  fn-1=fkΣ(x/a)

は成り立たない.したがって,局所幾何学の目標は

  fk=f0Σ(x/a)

ということになる.これまでの議論の流れを振り返っておきたい.

===================================

[1](局所)表現型から大域像を知ることは3次元ではよいのであるが,4次元では役に立たなくなる.同次形になるからである.→(その197)

[2]逆に,大域幾何学の公式から局所幾何学の公式を得るのも難しいようである.→(その227)〜(その237)

[3]局所幾何学に関する一応の結論は(その249)でだしてあるが,4次元に関しては(その250)〜(その254)で完璧に計算できている.

[4]頂点回りのk次元胞については,(その261)〜(その266)参照.

[5](その272)以降は[3][4]のやり直しである.最終結論は(その278).

===================================

 これまでの検討では,

[1]ワイソフ情報から直接局所情報を知ることは難しいこと(配位が複雑である)

[2]頂点切断図形の解析が可能であるのもせいぜい6次元くらいまでであること

という印象を受けている.なんとか[1]が打開できればよいのであるが・・・

===================================