■ねじれ重角錐の計量(その5)
ゴールドバーグの14面体あるいは一般にねじれ重角錐台には二面角が3種類ある.六角形面と五角形面間,五角形面間(b−b),五角形面間(c−c)である.うまく調整すれば2種類にすることは可能かもしれないが,簡単ではないと思われる.
一方,五角十二面体ではb=cとなるので,二面角は2種類,五角形面間(a−a),五角形面間(b−b)である.
(その4)で考えている二面角は
[1]ゴールドバーグの14面体の六角形面と五角形面間の二面角
[2]五角十二面体の五角形面間(a−a)の二面角
だけで,すべての二面角を考えているわけではない.
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正n角形面の中心から辺までの距離dは
d=a/(2sin(π/n))
また,
y=−cosθ/sin(π/n)
z=−(b^2−y^2)^(1/2)
ζ=z/y{(y+a/(2sin(π/n))(tan(π/n)sin(π/n)+cos(π/n)-1)}+z
とおくと,正n角形面間の距離hは
h=|z+ζ|
で与えられます.
たとえば,頂点Cを(−a/2,a/2,h/2),頂点Dを(a/2,a/2,h/2)にとると,
A(0,y+d,h/2+ζ)
B(−(y+d)sin(π/n),(y+d)cos(π/n),h/2+z)
D((y+d)sin(π/n),(y+d)cos(π/n),h/2+z)
となります.
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