■マトリョウシカ素数(その14)

 素数は4で割って1余る素数と4で割って3余る素数の2種類に分類できます(2だけは例外).前者の素数はつねに2つの2乗数の和となりますが,後者の素数は決してその形には表せません.

 (例)13=2^2+3^2,19=?^2+?^2

この定理はフェルマー・オイラーの2平方和定理として知られています.

 それでは,4で割って1余る素数と4で割って3余る素数では,どちらが多いでしょうか? 実は,4で割って1余る素数,4で割って3余る素数の逆数和がともに無限大になり,どちらも無限個あってほぼ同じくらい存在することが示されています.

  π4,1(x)〜π4,3(x)〜1/2・x/logx

 3で割って1余る素数と3で割って2余る素数では,どちらが多いでしょうか? nが小さいとき,3n+2型素数のほうが多いのですが,無限のnに対しては3n+1型素数の方が多くなることが知られています.

  π3,1(x)>1/2・x/logx>π3,2(x)

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