■黄金比の計算

 黄金比

  φ=(1+√5)/2

のはいった計算では,式の上では違ったように見えても同じ値をとることはしばしば経験されます.たとえば,

[Q]ペンタグラムの内側の正五角形の1辺の長さは,外側の正五角形形の1/φ^2=(√5-1)^2/4=0.38倍,面積は1/φ^4=0.145倍である.では

[A]外側の正五角形の1辺の長さを1とすると,対角線の長さはφ.ここで,内側の正五角形の1辺の長さをxとおくと

  (1-x)+x+(1-x)=2-x=φ

  x=2-φ

となって,

  1/φ^2=(√5-1)^2/4

になるようには見えませんが,実際に計算してみると

  x=2-φ=(3-√5)/2=(6-2√5)/4=(√5-1)^2/4となって両者は一致します.

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 黄金比φを公比とする等比数列

  1,φ,φ^2 ,φ^3,φ^4 ,φ^5 ,・・・

を考えると,1+φ=φ^2ですから

  φ^2=φ+1

  φ^3=φ^2φ=φ^2+φ=2φ+1

  φ^4=φ^3φ=2φ^2+φ=3φ+2

  φ^5=φ^4φ=3φ^2+2φ=5φ+3

とするのと同じ要領で次数を低下させます.なお,黄金比φには多く性質があり,ここで,ガウス記号[x](xを超えない最大の整数)を用いると,数列{[φ^n-1]}の各次数に対応して得られる整数列は

  1,1,2,3,5,8,13,・・・

すなわち,フィボナッチ数列{Fn}となります.

 これと同じことを1/φ,1/φ^2,1/φ^3,1/φ^4にも施したら,フィボナッチ数列は現れるのでしょうか?

  1/φ=φ-1

  1/φ^2=1-1/φ=-φ+2

  1/φ^3=-1+2/φ=2φ-3

  1/φ^4=2-3/φ=-3φ+5

  1/φ^5=-3+5/φ=5φ-8

負号はつきますが,フィボナッチ数列となるようです.

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