■ラグランジュの定理とミンコフスキーの定理(その2)

 (その1)の論述は明らかにおかしい.

 半径rの2次元球の体積は

  V=πr^2=2^2→r=2(1/π)^1/2=1.12838>1

 半径rの3次元球の体積は

  V=4πr^3/3=2^3→r=2(3/4π)^1/3=1.2407>1

 半径rの4次元球の体積は

  V=π^2/2・r^4=2^4→r=2(2/π^2)^1/4=1.34188>1

 半径rの5次元球の体積は

  V=4π^2r^5/15=2^5→r=2(15/4π^2)^1/51.19449>1

となるからである.

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 そうではなく,n=4のとき,

  √n=2

となって,ミンコフスキーの定理からラグランジュの定理が成り立つのである.

 n>4ならば√n>2より球の内部に格子点が存在するが,逆にn=2,3ならば

  √n<2

より,半径√nの2次元の円,3次元の球には格子点が存在するとは限らないというわけである.

 これにて一件落着一安心.祝杯をあげるほどではないが・・・

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