■正多面体の二面角(その2)

 4次元以上の正多細体を初めて深く研究した数学者は,19世紀,スイスのシュレーフリをいわれている.シュレーフリは結晶群の研究者でもあった.

 3次元正多面体の二面角δは

 {3,3}→cosδ=1/3  (δ=70.5°)

 {3,4}→cosδ=−1/3  (δ=109.5°)

 {3,5}→cosδ=−√5/3  (δ=138.2°)

 {4,3}→cosδ=0  (δ=90°)

 {5,3}→cosδ=−√5/5  (δ=116.6°)

である.

===================================

 3次元同様,4次元正多胞体の候補となるのは,二面角が120°未満であるあるから,

[1]{3,3}を用いるならば,ひとつの辺にそれを3個,4個,5個集めることができる.→{3,3,3},(3,3,4},{3,3,5}

[2]{3,4}を用いるならば,ひとつの辺にそれを3個集めることができる.→{3,4,3}

[3]{4,3}を用いるならば,ひとつの辺にそれを3個集めることができる.→{4,3,3}

[3]{5,3}を用いるならば,ひとつの辺にそれを3個集めることができる.→{5,3,3}

 4次元正多胞体は最大でも6つしかないことになる.

===================================