■テトラドロンのもうひとつの2等分(その15)

 これまで,高次元の

[1]ミンコフスキー・タイル(準正多面体)

[2]BCC・タイル(準正多面体)

[3]FCC・タイル(非準正多面体)

[4]HCP・タイル(非準正多面体)

を構成してきた.[4]はミスノーマーの可能性はないだろうか?

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[1]FCCは立方体・正軸体の対称性(2回・3回・4回回転対称性)をもっているからいいとして,HCPは正単体の対称性(2回・3回回転対称性)をもつ.

[2]3次元において,両者は組み合わせ的には同値であって,頂点数14,辺数24,面数12をもつ.

[3]菱形12面体と菱形台形12面体はこれらの条件を満たす.これら以外にf=(14,24,12)を満たす空間充填多面体は存在するのであろうか?

[4]菱形台形12面体は正単体の対称性をもつようには見えないが,2回・3回回転対称性だけで,4回回転対称性はもたないから,その意味では正単体の対称性にあっている.

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