■テトラドロンのもうひとつの2等分(その4)

 n次元FCC結晶は2n(n−1)胞体である(はず)であるが,これはn次元立方体のn−2次元面の数に等しい.したがって,菱形12面体の自然な拡張になっている.そうであれば頂点数は2^n+2nになるはずである.

 菱形12面体は準正多面体ではないが,その双対は準正多面体

  {3,4}(010)

である.そこで,4次元以上でもファセット数2^n+2n,頂点数2n(n−1)の準正多面体を探してみたい.

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n=2,頂点数2n(n−1)=4

  {4}(01)

n=3,頂点数2n(n−1)=12,ファセット数2^n+2n=14

  {3,4}(010)

n=4,頂点数2n(n−1)=24,ファセット数2^n+2n=24

  {3,3,4}(0100)

n=5,頂点数2n(n−1)=40,ファセット数2^n+2n=42

  {3,3,3,4}(01000)

n=6,頂点数2n(n−1)=60,ファセット数2^n+2n=76

  {3,3,3,3,4}(010000)

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 しかしながら,

  {3,3,4}(0100)

は正24胞体であり,その双対も正24胞体である.

 (その3)では,

[3]n=4のときのFCC結晶は24胞体である.P1,P2,P3を通るので,BCC結晶ではないと書いたが,矛盾していないだろうか?

  P0(0000)

  P1(1000)

  P2(1100)

  P3(1110)

  P4(1111)

 BCC結晶はP2を通るが,P1,P3は通らない.

  x+y+z+w=2

  x+w=1

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