■最密円充填(その10)
8×5の格子に直径1の円を配置すると,40個より多くの円を配置することができる.5個を5列,4個を4列に配置すると41個配置することが可能になるのである.
8×4の格子にも9列に円配置することができるが,4個を5列,3個を4列に配置すると32個配置できるが,これではベネフィットは得られない.
8×3の格子にも9列に円配置することができるが,3個を5列,2個を4列に配置すると23個配置できるが,これではベネフィットが得られるどころか,ロスを生じてしまう.
8×2の格子に,2個を5列,1個を4列に配置すると14個配置できるが,これでもロスを生じてしまう.
8×5の格子はベネフィットが得られる最小単位なのである.
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以上はすべての円を正三角形の頂点に配置することを考えたのであるが,格子状配置からずらすことによって,2×J格子でもベネフィットが得られることが知られている.
[Q]2×1000の格子にできるだけ多くの円を詰め込むことができるようにするにはどうしたらいいか?
[A]周期
√(4√3−3)+1=2.98197
p=6/(√(4√3−3)+1)=2.01209
の並べ方があり,2×1000格子の場合,
p・999=2009.988
p・1000=2012
より,2011か2012個詰め込むことができる.
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