■(素数)^2−1
n次元接吻数k(n)について,8次元と24次元は特別なことが起きていて,
k(8)=240,k(24)=196560
となります.
なぜそうなるのかという真の理由はわかっていませんが,ミルナーは
8=3^2−1,24=5^2−1
から,特別な理由は(素数)^2−1かもしれないと,冗談交じりでいっているそうです.
それが本質であれば,最も特別な次元は
3=2^2−1
ということになります.
p^2−1を計算してみると
3=2^2−1
8=3^2−1
24=5^2−1
48=7^2−1=2・24
120=11^2−1=5・24
168=13^2−1=7・24
288=17^2−1=12・24
360=19^2−1=15・24
528=23^2−1=22・24
840=29^2−1=35・24
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p^2−1=(p+1)(p−1)
p>2のとき,(p+1),(p−1)はともに偶数.
また,p>3のとき,p=3k±1(kは偶数)と書くことができるので,
p=3k+1→p+1=3k+2,p−1=3k
p=3k−1→p+1=3k,p−1=3k−2
あるいは,
p^2−1=9k^2±6k=3k(3k±2)
k,(3k±2)とも偶数
であるから,p^2−1は12の倍数となる.
さらに,p>3のとき,p=6k±1と書くことができるので,
p^2−1=36k^2±12k=12k(3k±1)
k,(3k±1)の少なくても一方は偶数であるから,p^2−1は24の倍数となる.
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以上より,p>3のとき
p^2−1=24k=k(2^2−1)(3^2−1)
3=2^2−1
8=3^2−1
24=5^2−1=(2^2−1)(3^2−1)
48=7^2−1=2(2^2−1)(3^2−1)
120=11^2−1=5(2^2−1)(3^2−1)
168=13^2−1=7(2^2−1)(3^2−1)
288=17^2−1=4(2^2−1)^2(3^2−1)
360=19^2−1=5(2^2−1)^2(3^2−1)
528=23^2−1=22(2^2−1)(3^2−1)
840=29^2−1=35(2^2−1)(3^2−1)
kがΠ(pi^2−1)の形に表されることはあると思われる.確かめてみよう.15=4^2−1,35=6^2−1であるが,p^2−1の形ではない.続行.
960=31^2−1=5(2^2−1)(3^2−1)^2
1368=37^2−1=57(2^2−1)(3^2−1)
1680=41^2−1=70(2^2−1)(3^2−1)
1848=43^2−1=77(2^2−1)(3^2−1)
2208=47^2−1=92(2^2−1)(3^2−1)
2808=53^2−1=13(2^2−1)^3(3^2−1)
3480=59^2−1=145(2^2−1)(3^2−1)
3720=61^2−1=155(2^2−1)(3^2−1)
4488=67^2−1=187(2^2−1)(3^2−1)
5040=71^2−1=70(2^2−1)^2(3^2−1)
5328=73^2−1=111(2^2−1)^2(3^2−1)
6240=79^2−1=260(2^2−1)(3^2−1)
6888=83^2−1=287(2^2−1)(3^2−1)
7920=89^2−1=110(2^2−1)^2(3^2−1)
9408=97^2−1=49(2^2−1)(3^2−1)^2
10200=101^2−1=425(2^2−1)(3^2−1)
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(pi^2−1)を因数とみなして素因数分解したい.たとえば,
p^2−1=(2^2−1)(3^2−1)(5^2−1)=3・8・24=24^2
p^2=24^2+1>24^2
いまのところ,そのような素数pは見つかっていない.
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