■フィボナッチ数のトリック(その10)

 任意に与えられた数nが1,1から始まるフィボナッチ数であるための必要十分条件は

  5n^2+4または5n^2−4

が平方数であることである.

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[1]必要条件

  a+b=c

  b^2=a・c±1

  (c−a)^2=a・c±x

  c^2−3ac+a^2±x=0

  D=9a^2−4a^2±4=5a^2±4=d^2→すなわち,5n^2+4または5n^2−4が平方数であること

[2]十分条件

  c=(3a±d)/2

  aが偶数のとき,3aもdも偶数→cは整数となる

  aが奇数のとき,3aもdも奇数→cは整数となる

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[3]nと2nの間にあるフィボナッチ数は1個か2個である.桁数が同じフィボナッチ数は(1桁を除き)4個か5個である.

[4]ソ連のマチアセヴィッチは,フィボナッチ数を使って与えられた不定方程式が有理数解をもつかどうかを有限回の手続きで判定するアルゴリズムは存在しないことを証明した.

[5]144は1以外の唯一の平方フィボナッチ数である.

[6]8は1以外の唯一の立方フィボナッチ数である.

[7]1以外のフィボナッチ数かつ三角数は3,21,55しかない.

[8]フィボナッチ数89の逆数は,フィボナッチ数を生み出す.(その7)参照.

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