■フィボナッチ数のトリック(その3)
3,5,8,13の場合は5・13=8^2+1になりましたが,5,8,13,21の場合は面積が1だけ減ってしまいます.
8・21=13^2−1
すなわち,<169cm^2=168cm^2>のトリックになるわけですが,大きい数になればなるほど,隙間または重なりは小さく目立たないものになります.
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1,1から始まるフィボナッチ数列では差が常に±1になりましたが,別のフィボナッチ数列ではどうでしょうか?
たとえば,2,4,6,10,16,・・・では
Fn・Fn+2=Fn+1^2−4(−1)^n・・・±4の増減
3,4,7,11,18,・・・では
Fn・Fn+2=Fn+1^2−5(−1)^n・・・±5の増減
1,4,5,9,14,・・・では
Fn・Fn+2=Fn+1^2−11(−1)^n・・・±11の増減
となって,隙間または重なり(=x)は大きいのですぐ目につくものになります.
a+b=c
b^2=a・c±x
(c−a)^2=a・c±x
c^2−3ac+a^2±x=0
D=9a^2−4a^2±4x=d^2→x=±(5a^2−d^2)/4
a,b,cが整数のとき,x=±2,x=±3は不可能である.
これは1,1から始まるフィボナッチ数列
1,1,2,3,5,8,13,21,・・・
の秀逸さを物語っている.
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